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とても良い

捻くれ拗らせ鬱屈としてきた八幡が遂に自身の願望を吐露した回。八幡の望みが特殊なものではなく、多くの若者が共感し易いものだった為に強く記憶に残っていた回でも有る

鉢合わせた平塚先生に現在抱える問題を相談する八幡。捻くれ体質な八幡が先生に対してだけは胸の内を明かし情けない言い返しもしてしまうのは、先生を信頼しているからかそれとも年上に甘えたいのかどちらだろう?
どちらにせよ結婚を焦っている女性に対して口説くような発言をしてしまうのはちょっとアウトな気がするよ?

先生への相談によって自身が相手の感情をあまり見ていないこと、雪乃と結衣を何故傷付けたくなかったのか、そもそも八幡は何を欲していたのかを徹夜で足掻き悩み続けた八幡。
そこで出した答えを基に再び奉仕部へ。一度雪乃に「もう来なくていい」と言われてしまった以上、これまでと同じように部員として現れることは出来ない。何よりも隠していた問題を明かし助けを乞うのだから、相談者として二人の前に座るしか無い

けれど、その姿勢はあくまで建前にしかならず八幡によって引き起こされた諸問題に納得できていない雪乃にとっては、今の八幡を受け容れることは出来ず拒絶する。そして結衣はそんな八幡にだけ責任を押し付けようとする雪乃の姿勢をずるいと糾弾する
このような状況は八幡が望んだ光景とは真逆のもの。自分にとって何を守りたくて何を必要としていたのか、それをはっきりさせて奉仕部に来たはずなのに再び不穏な空気が満ちてしまう。
だから八幡がここで二人との繋がりを守るためには建前でなく、本音をぶつけるしかなくなる。それがあの慟哭に繋がるのだろうね

それにしてもこういう時に結衣は本当に良い働きをするね。八幡も雪乃も考えて判断するタイプ。だから道理に合わない状況には対応出来ない。そんな時に直感的であり本音でぶつかってくる結衣の存在は二人を繋ぎ動かす媒介となる
八幡が欲した本物が判らないと返した雪乃に対して、不明瞭でありつつも一生懸命に答え、且つ「今のままじゃ嫌だよ」と本音以外の何物でもない言葉を返した結衣。そりゃ頑なな雪乃だってほだされてしまう。卑怯だって言いたくなる

遂に和解し奉仕部として問題に対処する事になり明るい兆しを予感させるというのに、次回予告の先生だけが……



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