前回が内側に秘められたものが表に出てくる話なら、今回は鏡の内側と外側を通じた遣り取りが多く見られたように2つの世界の境が曖昧になる話だったんだろうか?
フーゴ救出よりもキー確保を優先したアバッキオ。結果的にその行動がイルーゾォと遭遇する破目になった。キーを確保するためにはイルーゾォを撃破する必要があり、撃破できたなら自然とフーゴ救出にも繋がる。アバッキオの行動目的が曖昧になる
そしてアバッキオ自身もイルーゾォの能力によって現実と鏡の世界それぞれに身体を分断されてしまうが、それゆえにイルーゾォを出し抜く策を見いだせる
そして誰しもにとって予想外の行動をとったのはジョルノ。アバッキオが命懸けで届けたキー。それを持って逃げれば良いのに、彼はイルーゾォに立ち向かう。
表も内も無く普段から自分の望みを明らかにする彼は、割れた鏡から鏡の内側があると推測し、イルーゾォがやってくる前に撃破の準備を終わらせる。イルーゾォは鏡の内側の住人だが、ジョルノは表側に居ながらウィルスを自身の体に仕込みレンガを蛇に変えていた。
ジョルノにとって最も望む展開はイルーゾォを鏡の世界から外にだすことであり、イルーゾォは狙い通り動くことになった。そして鏡の内と外、2つの世界が解消された時、ジョルノを助ける力を持った蛇と出逢うことが出来る
鏡の中でしかまともな攻撃力を示せないイルーゾォと、鏡の内と外を思いのままに操ったジョルノ。イルーゾォがジョルノに敵う道理など最初から無かったのだろうね