大介への不快感が更に募っていく……
敵を前にしてニヤケ顔なんて物語序盤の主人公がしていい表情じゃないよ!
突然の怪物出現、2388年への時間移動。あまりに意味不明な状況に対して皆が段階を踏みながら理解を進めていくのに対し、大介だけが思考を飛躍させているのが印象的
愛鈴は怪物が暴れる状況を前にし、これが大介の言っていた事件だったのかと思考を巡らす。慶作も皆に届いたメールの怪しさにようやく気づく
区長や警察署長も混乱した状況の中、届けられる情報を元に状況を整理しやるべきことを明確にしていく。特に警察は騒ぎの中心にいる大介達から事情を聞くために敢えて逮捕という段階を踏む
終盤の会議室ではそれらの情報が集められ、ミロにより今どのような状況なのかと説明された上で臨時政府の樹立が宣言される。それらは一方的になされるのではなく、一応住民代表を前にして行われる。危機的状況の中でも段階を踏みながら前に進んでいることが判る
そんな中で大介だけが異質な存在として映る
意味不明なまま事態は進み更には怪物に襲われて何人も死んでしまう。だというのに彼だけはこれこそが自分が待っていた展開であり、怪物と戦う中でこれで自分の人生の全てが報われるのだと悦に浸る
又、彼の考えは飛躍したままだから、ミロが大介の理想を否定するようなことを言えば激昂するし、警察がテロリスト扱いした際にはパペットを使って彼らを害そうとしてしまう。大介の中でこの状況は起こるべくして起こった当然の事態で、受け入れられない彼らの方が可怪しいと感じてしまうからだろうね
個人的には人質を助けながら敵を倒した大介よりも、小さな女の子の手当をしどうすれば良いかを助言した幹夫の方が誰かを助けられる人間のように見えた