ラフタリアに無駄遣いを窘められる尚文。二人の姿はまるで夫婦のようだ
交流とは一方通行ではなく双方向のもの。だから自分のした行いで相手の態度が変わったりするし、その反応で自分自身も変わるきっかけになったりする
今回はそんな事を感じさせる内容だった
災厄の波を乗り切った勇者たちに報酬が与えられるわけだけど、いつもの如く尚文だけが差別される。これまでであれば、尚文を庇う者はない為にその不条理を受け入れるしか無かった。しかし、前回の決闘の不正、そして災厄の波で尚文だけが村を守ったと知っていた二人の勇者は王の決定に異を唱える
それでも酷い態度を崩さない王に対して尚文が激高しかけた際、ラフタリアは尚文を庇った上で嫌味を一言残して去るという華麗な切り返し。
又、街に出ればリユート村の親戚だという店主が親切にしてくれる。
これらは尚文の尽力や優しさによって為された変化。それを受けて思わず彼もありがとうと返してしまったように様々な場所や人、そして尚文自身に変化が起こっていると感じさせる
対して株の暴落が止まらない元康。あんなに小さな村にやってきて早々に通行税をふっかけるのは幾ら何でも無茶があるだろうに
彼は尚文とは逆に周囲に居る者の為に何かをしている様子はないし、むしろ尚文などを相手に嫌な態度を取り続ける。それによって周囲からどのような態度を返されているかを全く理解していない。だから元康が変化するきっかけは存在しないまま
だから変化し成長している尚文と止まったままの元康が並ぶと途端に彼の器の小ささが目立ってしまうし、レースでは卑怯な手を使い続ける元康陣営に対して尚文はほぼ正攻法で勝ててしまう
最早元康には挽回の機会がないままなのだろうか?
ラストにはフィーロが早速人間形態に。このあまりにも早い成長も尚文がきちんと世話して心を通わせたからなのだろうな
だからっていきなりの全裸姿でご主人様呼びには驚かされるが