何で座薬のシーンをちゃんと描かないし
瑠衣の件で父親は年頃の男女が二人という状況に不安を感じていたが、ちゃんと兄妹としてやれていると感動する。その言葉通り、夏生は様々な誘惑に晒されつつも瑠衣を妹として意識することで看病をやり遂げる。少し前に男女の仲になったとはいえ、それが関係性の全てになるわけではなく家族になる道も選択出来るのだと改めて示唆するようなシーン
けれど、夏生はまだ陽菜に対しては家族になりきれていない。陽菜もそれを知っているから少し微妙な空気が流れてしまう
そして新キャラのもも登場。お近付きに成れば酷いことになるとここまで感じさせるヒロインは珍しい
女子からは危険視され、男子からもヤバイという評価。こういった場合、噂が独り歩きしているものだけど実態はそれ程違わず。噂がどうあれ自分の意志で関わるかどうか決めると考えたド不器用な瑠衣ですら、話してすぐに「ダメ男製造マシーン」と評するほど
瑠衣は自分の考えでももとの距離感を決めたわけだけど、逆にももの方は距離感の詰め方が滅茶苦茶。
突然瑠衣に話しかけてすぐにぬいぐるみを渡し、翌日は瑠衣の顔をした物も渡す。夏生に対しても少し優しくされた程度で惚れてしまい、翌日には名前呼び要求+デートの約束、更に次の日には手作り弁当を用意し行為を目的として自宅に招いてしまうなど距離感の詰め方が早すぎる。
そのハイスピード展開は男性からすればお手軽な相手として見られてしまうもの。実際に夏生も陽菜を忘れるための踏み台として見てしまっていた。ももが付き合う男子が酷い人間ばかりなのはもものそういった傾向が関係しているのだろうね
夏生がもものに飲み込まれること無く、そして手首の跡を見ても引くようなことをせず、距離を取り直したシーンは良いなぁ
ももに必要なのは恋人としての距離感ではなく、まずは友達であると気付き焼きうどんを振る舞い、寂しい時は声をかけてと伝えた夏生
少し前までベッドで男女になろうとしていた二人がこのような遣り取りをしても欺瞞でしか無いし、ももは夏生が自分を使って片思いを忘れようとしたと知っている。それでも、ももに対してあのような振る舞いが出来る夏生は意地悪でしか無い
けれど、その意地悪はとても優しさと思い遣りに満ちた意地悪であるわけで。
別の意味でももの特別になった夏生に対して、今後瑠衣はどう感じてしまうのだろうか?