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とても良い

ブチャラティの行動原理がかなり見えた回だったように思う

ブチャラティが両親のどちらかを選ぶ場面で父親を選んだの印象的
ここでブチャラティが父親を弱い存在、誰かが支えなくてはならない人間だと見たのは確かなのだけど、かといって母親が弱い人間かといえばそうではない。母親はブチャラティが選びなさいと言いながら、盛んにブチャラティが自分を選びたくなるような言葉を投げかける。つまり、母親は弱さを持ちつつも同時に他人に縋れる人間なのだろうね。だから離婚の2年後には再婚できる
対して父親は選ばれる場面で何も言わず、ブチャラティに視線も向けない。弱さを持ち、それを訴えられない人間。

父親が麻薬取引犯に撃たれた後、ブチャラティはナイフを持ってベッド下に潜んでいた。これはベッドで眠る父親が見る中で、これまで支える対象だった父親が守るべき対象へと変わり、それによって麻薬取引犯が再びやってくると予想し待機するに至ったのだろうね
そして父親を守り続けるためにギャングとなった。凄い覚悟だ

ブチャラティにとってギャングを続けるのは誰かを守るため。だから彼のチームに誘われた者も誰かが守り導いてやる必要があった者ばかり
彼らは父親を慕うが如くブチャラティに恩義を感じている。フーゴ達はブチャラティが受け持つ護衛任務の最後が失敗するなんて疑わない。このまま組織の上を目指せると思っている
しかし、ジョルノと志しを同じくしボスの打倒を考えているブチャラティはフーゴ達の眼を見返すことが出来ない

ブチャラティは不安がるトリッシュに優しい言葉をかける。これまでは任務の最中である為に余計な言葉は使わなかったのに。父親との関係に悩むかに見えるトリッシュは、ブチャラティからすれば無用な心配をしているように見えてしまう部分もあるのだろね
かつて父親を守ったブチャラティにとって、親子関係は絶対であるのだから、父親が子供を守らないなどある訳無いと考えてしまう
だからこそ、直後のボスの裏切りを理解できない。激しい怒りを覚える

組織の父親とも言えるボスのこの裏切りに対してブチャラティチームはどのような行動を起こすのだろうか?



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