あしゅみー先輩登場回。見た目の可愛さを裏切らないメイドのアルバイトをしていると同時に年上の先輩として頼りがいある一面を見せてくるギャップが堪らない
そういった立場のあすみが登場したからか今回は見守る者の視点を感じさせる描写が幾つも。
成幸はあすみとの初対面の遣り取りが最悪だった為に「話しかけんな」と鬱陶しがられる。しかし、成幸が「塾の洗礼」で参っていればノートを見せてくれるし、先人として塾で学ぶ意味合いも教えてくれる
お返しとしてか、あすみの理系の点数が低いことを知った成幸は彼女に判りやすく解き方を教える。それどころか店員から頼まれればそのままあすみに勉強を教え続けていく
これは他の店員があすみを店に留めたい、そのためにはあすみの成績が下がる事態を避けたいという懸念が合わさったものでも在るわけだけど
あすみの父親は娘が医学部を目指していることについて猛反対するけど、それはあすみの将来を心配しているから。医者の辛さ、そして国公立医大を目指す大変さを知っているからこその反対
ただ、一方で成幸も数日あすみの勉強を見守ったことで彼女の努力を知っている。そして出来ない人間の味方であろうとする彼はもう少し見守ろうと父親に提案するわけだね
……まさか庇うことで彼氏として気に入られる展開は意外過ぎるけど
文乃は成幸が彼氏扱いされている件を知ってブラックモードに突入。それは嫉妬というよりも、成幸が女心を理解する工程を見守る立場の文乃としては更に成幸の周囲をややこしくさせそうな事態を回避したいという思惑があるのだろうね
ただ、それも勉強の面や恋愛の面でも成幸を見守る立場に早くも成りつつ在るあすみが成幸を庇い、その上で文乃を牽制する。が、そこは文乃だって負けていられない。あすみのカマかけに引っかからず特別に思ってないと断言する
この対立は面白かったね。また、「違うなら別にいいけど」の言い方が原作とかなり変わっていてちょっとドキッとしてしまった
Cパートではあの三人の中で誰が本命なのかと誰もが気になっても中々指摘できない話題をついてくるあすみ。が、同時に「このたらし野郎が」と貶すことも忘れない
本作では成幸が勉強を教えるという構成上、ちょっと頼りないキャラが多いのだけど、その中において頼りがいが在る上にからかってくるあすみのようなキャラクターって本当に貴重なんだよね