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とても良い

綾女が登場するだけで紫呉と綾女は姦しい空間を創出し、由希と夾がツッコミ役に回らざるを得なくなる。そしてオチは綾女が容赦なくかっさらっていく。本当に影響の強い人です

お互いの身や心を案じ合うことで穏やかな空間が演出されるのだなと感じさせる回
紫呉は突然別荘への旅行を計画するけど、これははとりを癒やすため
かつての恋人の結婚式が行われたばかりであり、忙しくあまり休めないはとりに休息の時間を充てがうため。それを察せられるからはとりもその配慮を享受しゆっくりと本を読み珍しく昼寝してしまう

透は夾と由希の雰囲気が変わったためにオロオロし続ける。二人に旅行を楽しんでもらいたいと思うあまり、気が回りすぎてしまう透は自分に何か不手際があったのではないかと勘違いし謝ってしまう程に二人を気にかける
でも、夾と由希からすれば透だって目を離せない存在。熊の足跡に驚いて滑り落ちてしまうなんてちょっとどころではない衝撃的事態。
そんな透が自分たちの様子を不安に思っているなら、夾も由希も自分の心の中にあるわだかまりを一旦は引っ込めざるを得ない。まずは透を安心させる事を優先したくなる

はとりの様子は紫呉だけでなく、綾女も案じていた
はとりを大切に考える綾女は、佳菜ははとりを忘れて自分一人だけ幸せになってしまった人間に見え、はとりは佳菜に置いていかれたように見えてしまう
でも、実のところ、はとりは佳菜を案じる側。佳菜を思いやるが故に佳菜がフラッシュバックを起こさないように近づくことを止め、彼女が幸せになることを穏やかに見守ろうと考えている
それは一種、自分を舞台から降ろしたような考え方。はとりの中で自分の幸福はもう出来上がってしまったと思っているのかもしれない。
ここで素晴らしいと思えたのは、そのはとりの考えすらもはとりを案じる紫呉からはまだ判っていないと見えてしまう構図。「今度こそ会えるかもしれないよ」と次の幸福の存在を示唆する紫呉。それに合わせるように映る佳菜の友人である繭子。

お互いを案じ合う中で新しい幸福が訪れるかもしれないと思える展開はやはり素晴らしいね



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