今回の話を見て「燈路うぜぇ……」とか思ったら負けなんだろうな。というか、嫌味連発な燈路を前にしてあたふたとしつつも嫌な顔を一切しない透って何なの?天使なの?
一時大変なことになっていた杞紗、彼女を心配していたのは他にも居たんだよと判ると同時に十二支が特定の誰かに想いを寄せる大変さが改めて見える話
燈路は邂逅早々から透に攻撃的。靴を拾わせたり、手帳を奪ったりとかなり酷い行動
ただ、これは杞紗が大変な時に何もしてやれなかった自分への憤りの裏返しでもあるんだよね。自分への義憤を自分の中で消化しきれないから他人への攻撃として現れてしまう。相手がぽっと出でありながらあっという間に杞紗の支えになってしまった透であるなら尚更のこと
そんな行動がガキでしか無いことは燈路も判っているけど、自分を許せないから他人に当たるしか無い。
ただ、今回ばかりは色々仕方なかった気もしてしまう。自分の気持ちをはっきりさせたくて慊人に杞紗を好きだと伝えたら杞紗がボコボコにされ、申し訳なくて近づかないでいたら虐めにあっていたなんて子供の力じゃどうしようもない
でも、燈路はここでどうしようもなかったのだから仕方ないと自分を許さずに、自分に問題があったとしてもっと立派な大人になりたいと考える姿勢はとても素晴らしいもの
それこそ透が言うように勇気を持った好意であり、杞紗を守る王子様としての心得となる。
透が支払うはずだったクレープ代、それを変わりに支払った燈路。彼は年上の女性に奢った。それは背伸びであっても尊い一歩であるのだろうね