織田三兄弟の見ているものの違いがこれでもかと描かれた回
信長は気になる生駒の屋敷に来てもそこに貿易商が居ると知ればそちらとの話に夢中になってしまう。また、弟の死を知っても軍を動かす大義を気にする。
信長は対外的な関係を重視するタイプだから、信勝の内面でどのような感情が荒れ狂ってるか知らないまま
信勝は秀孝の部屋に居るシーンでは小さな籠に入った小さな虫に興味を示した。また、信長への叛意を示す家臣を宥める際には兄弟の絆を重視して反対する
だから秀孝が死に自分の手紙が信長に読まれていないと知れば、大局を見ている信長を許せない心が上回ってしまう
秀孝は戦の世において虫を愛でるなど浮世離れして現実を見ていない。そんな彼だからこそ手紙をこっそり渡してもらったり、謀略の切っ掛けなどの役割を与えられたりする。
そんな彼が現実的な営みの場である狩場で殺されてしまうのは何とも因果な話
織田家が揺らぐ中顔も合わせられなかった兄弟が見ているものの違いから遂に対立関係へ。結局、信長の味方になってくれる人はとても少ないという構造は変わらないのね