Aパートはまあまあ普通な戦車戦をしているというのに、Bパートでその戦車を可愛らしくデコレーションしてしまう衝撃展開
第一話の戦車道紹介時点でこの作品で扱われる戦車はある意味普通じゃないと示されていたけど、それが視覚的に表れたように思える回
また、砲弾が直撃してもアニメ的な演出でちょっと煤けるだけと、作中で描かれる戦車は本来の戦車の在り方から大きく外れあっという間にガルパンワールドに侵食されていく。
それでいながら、みほが転校先に求めた願いに対しては優しい侵食が行われている点は非常に印象的
まだ断片的にしか示されていないがみほが元々していた戦車道は非常にお堅く楽しさなんて微塵もなかったことが察せられる。そしてAパートで描かれた戦車戦はみほが知る戦車道とはそれ程違わないもの
でもその在り方は戦車道新人ばかりの大洗女子学園にとって望まない形。だから皆が思い思いの形で戦車を可愛らしくしてしまう。また、対外試合に負けた際のペナルティもあんこう踊りなんてどこか気の抜けたもの
これらはみほが知る戦車とは全く違うものだけど、それ故に違う形で示された戦車道の楽しさはみほに笑顔を齎すわけだね
そういった事情もあってか、Bパートで描かれる戦車関連のあれこれは私達がイメージする戦車とはかけ離れたものばかり
出発時間に起きれないから辞めると我儘を言う麻子を止める言葉は命令に従わないことへの懲罰ではなく、単位が足りなくなるとかお婆ちゃんに怒られるとか学生らしいもの
町中を戦車が走っていても誰も怖がること無くむしろ懐かしがり応援してくれる
戦車同士の試合が行われる周辺では確かに道路封鎖が行われるものの、どちらかというとお祭りでも行われるかのような空気感が漂う
西住流出身であるみほが指揮しながらも既に大洗流を示し始めている大洗女子学園と騎士道精神を掲げる聖グロリアーナ女学院の戦車戦がどのようなものになるのか、そしてみほの指揮能力がどれほどのものなのか次回が楽しみだね