本作でゲームは人と人を繋ぎ、時には人の想いを代弁するものありつつもプレイする人々に「楽しい」を提供するアイテムとして描かれているけど、今回はその傾向がより強く出ている印象
一人で満喫していた美姫の前に現れた京子は美姫を遊びに誘う。
二人は数年前の出会いがあるとはいえ、それ程親しい間柄ではない。水遊びが一段落して服を乾かそうとなれば話で間を埋めるしかないが、今の二人には限界がある
そういった意味では美姫が取り出したもんじろうは時間的な間を埋めるものであると同時に二人の心理的な間を埋めるものとして機能するわけだね
悪口を言われて「うっ!」となってしまうのはそれを気にしているから。京子の悪口は美姫に刺さるのに、美姫の悪口が京子に刺さらないのはそれが理由だね
自身のキツい境遇から虐めを見ると動かずにはいられず、「狂犬の京子」と呼ばれた過去を話せる京子はそういった悪口は慣れたものなのかもしれない
だから、逆に相手を褒め合う場面では美姫の文字が次々と京子に刺さる。京子の強さに憧れ自分を変えたいと思う美姫は京子が良い人に見えるから京子が言われ慣れない褒め言葉を次々と思いつける
以前は勇気を示して京子を上回った美姫だけど、今回は別の方向から京子を上回ったね。これも美姫が少しずつ変わってきた証なのかな?
Bパートでは文化祭でのボードゲームカフェを認めさせるための駆け引きが行われる
何と言うか、複数人でボードゲームを楽しむならこれ!と言わんばかりのゲームが登場したね。戦略性が求められつつ運要素も絡む。
一歩を踏み出す度胸は必要だけど、無慈悲に噴火が起こる時もある
その中で巻き起こるワイワイは場を盛り上げるもので、会長が言及するようにまさしく祭と呼ばれるようなものだね
美姫と京子を近づけるもんじろう、ボードゲームの楽しさを判りやすく示すアイランド。本当にゲームは種々様々な物があるんだね