この話を原作で読んだ際は「もしかしてルート確定しちゃうのかな?」なんて思った事を思い出す。
古橋父娘が抱える葛藤や成幸と文乃の距離の縮まり具合はアニメになっても変わらず、強烈なインパクトを持って描かれているね
今回の話で成幸や文乃を中心として描かれるのは親との関係性
成幸は親に子供の学業成績を知らせる三者面談の中で学費を抑えるためにVIP推薦を狙っていることを知られてしまう
家計を慮ってVIP推薦を狙っているのだから、バレても親への遠慮からそれを認めるわけにはいかない。成幸は慌てて隠してしまう
成幸の母親はそういった成幸の心境を理解しているのか、必要以上に問い詰めるようなことはしない。それでいて、大切なことは履き違えるなとだけ釘を刺す。
成幸の想いを尊重しつつ親として見るべき部分は見ている
これは見習いたくなるくらい立派な親の姿勢だね
対して険悪な雰囲気の古橋父娘。特に零侍は父親としての責務を果たしているようには見えない
娘の前で理珠を数学の道に勧誘しながら、文乃が数学を志していることを「無理」「そんなことより」と吐き捨てる。三者面談に出るつもりすらなかった点には驚かされる
そりゃ文乃だって父親に対して頑なになるというもの
零侍が父としての責務を果たさないなら、文乃だって娘としての責務を果たす必要はない。家出を決意するのは当然の流れ
ただ、零が侍が突っ込んだように突然一人で暮らすなんて難しい話。事情を知った成幸母が文乃を保護するに至るのは一人の親として当然の責務なのかもしれない
静流が論文データを隠したというノートPCにはエグいロックが掛かっており中身が見れない状況
既に故人である文乃の母親が大切なデータの入ったPCを何故このような形で遺したのか、そこに隠された母親としての責務がどの様に描かれるのか。次回が楽しみだね