初期衝動の大切さがよく判る。
最初は頭でっかちなゲームを作っていた翠がジョージからの挑発や友達の助けを経て皆が楽しめるゲームを作っていく工程があまりに素敵
コンペを前にして再び綾達の前に出された翠自作のゲーム
それはかなりの好評を得るが、店長にはコンペじゃ通用しないと言われてしまい、再び翠は悩む羽目に
そんな悩む翠に捧げられたエミーの助言がかなり良いね
ボードゲームは楽しめるようになっていることが最低限必要だけど、それにはポイント競争や発展性が必要。作る際にはどうしても複雑に考えなければ面白いゲームは作れない
でも、複雑に考えれば考えるほど余計な考えを抱いてしまう
思えば当初の翠は本人のペースでゆっくりとゲームを作っていたんだけど、ジョージの挑発に因って作り急ぐことになり、実際に遊んだら楽しくないものが出来てしまった
今回もコンペの話を前にした為か、内容が纏まりすぎたゲームになってしまう
でもエミーの言う通り、シンプルに考えれば見えてくるものはあって
そもそも翠がゲームを作ろうとしたのはジョージの鼻を明かすためでもコンペを勝ち抜くためでもなく、ちゃんとした初期衝動がある。
でも、余計な考えばかりが頭を占めてしまうと初期衝動は忘れてしまうし、自分の作りたいゲームの方向性まで失ってしまう
自分の好きなように家具を配置したいという初期衝動を思い出した翠が改めて作り直したゲームはとても好評で場の空気は明るくなる。それもそのはずで提供されたゲームは素晴らしいし、その場にはボードゲームを心から楽しむ人ばかり
でも、その場で美姫だけはちょっと違った
美姫はゲームそのものを楽しむよりもそこでそこで交わされる人間関係を楽しんでいたように思う。そういった意味ではあの場では少し仲間外れだったのかもしれない
嬉しいのに寂しいという複雑でありつつ余計な考えを抱いてしまった美姫の悩みはどの様に解決されるのだろうか?