いつの間にか由希が覚悟の決まった人間の顔になっている……
透へのキスという一種の試練を通して心構えが変わったらしい彼。夾に突っかかる理由もこれまでと一味違うようで
てか、俺様て(笑)
由希は透に想いを伝えようとしたけど、それはとても小さな声だった為に全て伝わることはなかった
この合宿編では見えないものがクローズアップされてきたけど、見えない理由が小さな声である為と理由づけされたような
考えてみると、由希達って大きな声に押し潰されてきた者達か
慊人の声は強烈。静かだけれど相手を押し潰し形を決めつけてしまうような声はあらゆる反論を許さない。だから由希達は慊人に支配されてきた
けれど、由希は慊人の声に屈しない小さな声を手に入れた。それで透に想いの欠片を伝えられた
由希の声はまだまだ小さい。けれど、忘れてしまっても良いと言いつつも「キスをしたことは謝らないから」と大事な大事な一点については譲らなかった由希。
彼の確かな変化を感じられたシーンだった
由希の小さな声に想いを馳せる透は同時に夾の声に耳を澄ませようとしている
草摩家に猫憑きとして押し潰された来た夾の小さな声に必死に耳を傾けている
少しずつ理解し、近づいていく。けれど見えないままの夾の心
突如現れ大きな声で透を威嚇した依鈴
透や夾に徐々に近づいてくる慊人の声
次回はかなり厄介な事態になりそうな予感……