応援団に入って少しずつ楽しさを感じ始めた石上の前に現れた大友
まるでお前の罪は消えないのだと言わんばかりの大友は恐ろしい……
「余計な事をする度にいつも失敗してきた」と認識し、自分の行動が失敗という結果を導いたと考えている石上。
大友の彼氏だって別に石上が対応すべき問題ではない余計な口出し。その結果に停学が待っていたと考えれば石上の認識は正しいのかも知れない
でも考えてみれば石上って大友が救われる結果を求めて行動を始めたわけじゃないんだよね
荻野が為す不条理を許せなくて行動を始めた。そこに有るのは正義の意志。でも荻野のあまりの酷さに大友と別れる結果を求めてしまったから相手に付け入る隙を与えてしまった
だから石上の行動と結果は大きくズレてしまう
白紙の反省文は石上の心を何よりも表している。結果が間違ったとは認識できても過程までも間違っていたとは考えられない
だから反省文を何かの文字で埋めることは出来ず、全部バラすと息巻いたとて白紙のまま変わらない
そんな石上を掬い上げた白銀のなんと輝かしいことか
白銀は石上の行動過程を正確に割り出し、更に石上の起こした過程が目的を達成したのだと知らしめた。石上の心である白紙の反省文にも石上が抱くべき言葉を力強く綴った
不条理を許せない石上には結果ではなく過程にこそ見出せる正義が有る
だからそれを思い出せた石上はもう迷わないのだろうね
運動会を楽しみたいから大友の言葉に惑わされず精一杯楽しみ走る
応援団の人たちを見たいと思ったから彼らを見て、彼らが良い人であると知る
やっぱり最上の結果は手に入らないけど、頑張って走ったという最上の過程は手に入った
逆に大友は石上に助けられたという過程を手にせず、笑顔の日々という結果を失わずに済んだ
けれど、それは最早結果の話であって、過程において不条理を許さぬ行動ができた石上にはもう関係のない話なのだろうね
視聴者的には少し寂しい展開だけれども、今を楽しめるように成った石上が居るのならそれだけで充分だと思えるラストでもあった
最終回手前でこのようなエピソードを入れて来られたら、どうしても最終回への期待が高まってしまうね
見える風景が少し変わった石上に関するエピソードとなるのか、石上への認識が改められていそうなミコが主役となるのか、白銀とかぐやの恋愛頭脳戦が展開されるのか気になる所