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良い

明かされるペコリーヌの来歴。今も彼女のイメージは腹ペコキャラであるのは変わらないんだけど、彼女が浮かべる満点の笑顔、美味しい食事を求める行動力、何よりも街の人々との触れ合いを大切にする姿からはもっと深い意味合いを感じさせる最終回だった

ペコリーヌは王女であり誰からも大切にされてきた立場。それがカイザーインサイトの登場で全てを失う急展開
彼女は居場所を失い、絆も失ってしまった人間
だから、再びそれを失うことを恐れる彼女は過剰なまでのスキンシップを求めたのか

ユウキも同じように失った人間のようだね
記憶を失う前の戦いの結果、記憶だけでなく仲間との絆も失ってしまった
最初は幼児退行が酷かったユウキ。けれど、美食殿で過ごす内に仲間を守る意志を明確にしていった
美食殿で培った絆がユウキを強くした

キャルは更に失っている人物
美食殿に監視役として潜り込みつつも美食殿にほだされ、徐々に居場所を見出しつつ有った
けれど、今回のシャドウ騒動で街を守る側から壊す側になってしまった。だというのに涙を流すペコリーヌを見てシャドウに立ち向かった
その矛盾、そしてシャドウの攻撃を甘んじて受けようとした姿には様々な諦めが感じられたからこそ、キャルを諦めさせなかったペコリーヌには輝く強さを感じられた

三人を繋いだのは美食殿という場所であるのは確かなんだけど、それ以上に大きな役割を果たしたのがコッコロだね
ユウキの母親のように彼を支え続けたコッコロは、今回においては絆を失うことを恐れるペコリーヌを受け入れ、キャルが心変わりするきっかけを作った。
コッコロが居たから美食殿は纏まった

絆を失ったそれぞれが美食殿で新たな絆を手に入れた
そこに至るまでの本作の物語はとても視聴者の感情に響いてくるものが有ったね

それにしても……
幾つもの謎が残されたままなんだけど、これは「続きはゲームでね♪」ということなんだろーか……



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