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良い

第二期では『本物』を巡って数多のすれ違いが起きた。第三期導入部分で雪乃が本心からの依頼を口にしたことで『本物』を巡る議論には終止符を打たれたかに思えたのだけど……
結局、本物を携えて前に進んでいるのは雪乃だけということか

陽乃へ自身の願望や覚悟を語った雪乃。その中には珍しい微笑みの表情も混じる。彼女の心が難局へ向かいつつも晴やかになっていると察せられる
だから陽乃もそんな雪乃を応援するつもりで居る。結果として何も変わらないとしても雪乃が自分の意志で選んだならと
前へ進んでいく雪乃。それとは対象的に周囲はどこか冷めている

酔えない陽乃は自分を客観視するように雪乃の判断や将来を分析する。
酔えないというのはいつだって冷静で、時には夢中になる事すらできなくなる。そして比企谷も陽乃と同じく酔えないタイプ?
そんな二人が今の雪乃を支えているという事実は少し不思議
やはり彼らとは大きく異なる結衣の存在が大きいのだろうか?

でも、結衣は結衣で負担を強いられているような…
雪乃が本物へと向かってひた走るほど、結衣は雪乃が抱く『本物』を見せつけられる。結果、自分の本物を隠して偽物のまま奉仕部と触れ合わなければならない
だというのに今の奉仕部がもっと続くことを願ってひざ掛けを部室に持ち込む姿は……

今回、とりわけ印象に残ったのは部室での遣り取り
比企谷に紅茶を淹れる雪乃、当たり前のように受け取り飲み始める比企谷。それに雪乃は特に嫌味等を言うでもなくむしろ先日の礼を言い始め、比企谷はいつもの調子で答える
最早比企谷と雪乃の二人で成立しているかのような空間。二人の間に居ながら「荷造り」という言葉から写真の件を思い出し固まった結衣が痛々しい……

偽物の動機を掲げて本物へ至ろうとプロムナードを企画するいろは
奉仕部を続けるため何も見なかったことにする結衣
そしてぬいぐるみの後ろに大切に『本物』の想いを隠していた雪乃
絡み合う三人の少女の思惑はどのような舞台を作り上げるのか?そして酔えない比企谷は本物へひた走るいろはや雪乃をどう見ているのだろうか?



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