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とても良い

これまでも獣憑きの呪いが原因で親から愛されない子供、親子の距離を計りかねている家庭は数多く描かれてきた。けれど、依鈴は群を抜いているね…
親の愛が子供へどの様に作用するのか、嫌というほど見せつけられるエピソードだった……

子供から見て親が何を考えているかなんて全て知るのは難しい。それが笑顔の表情を浮かべていれば楽しいと思うのは当たり前
依鈴としては深い意味を込めずに聞いたちょっとした質問。けれど、それは限界ギリギリで保っていた家庭を壊すには充分な一撃となってしまったのか……

原因が自分にあると考える依鈴は自分を責めるしか出来ない。家庭の中に逃げ場を失い、でも家庭に居場所を求めるしかない依鈴が病院に運び込まれて尚、「帰らなきゃ」と訴える姿は壮絶
だからこそ、依鈴の代わりに両親に憤り、その後も依鈴の傍に居た潑春という存在のなんと尊いことか
依鈴が潑春を好きになってしまうのは当たり前だ

でも自分を責め続けた依鈴は自分の存在をプラスに考えることができないのだろうなぁ。だから潑春にのめり込みつつ恐れを抱かずには居られない
慊人の言葉はきっと依鈴が恐怖とともに胸に懐き続けてきた想いを具現化したものなのだろうな
だからこれを期に依鈴は潑春の隣に自身を置くことができなくなる

今回のエピソードを通して見えてきた透と依鈴の共通項
透は慊人の束縛から皆を解放したくて、依鈴は好きな潑春に幸せになってもらいたくて、草摩の呪いを解こうとしている
墜落する中で潑春の幸せを望んだ依鈴。恐慌する依鈴を抱き止めた透
二人はどのようにこの絶望的な呪いに立ち向かっていくことになるのだろうか……



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