杏に頼れなくなったことで頑張らなければと奮闘する智絵里とかな子は話術の本を読んだり、四つ葉のクローバーを探したり、ダイエットしたり
その行為は周囲が見えていないから見るべき物を見逃してしまう
江戸切子の店で失敗してしまったのも店主や切子を全く見ていなかったからだね
その状況を改善する為には見るべき物を見なければならない
そこでKBYDの三人は判りやすくアイドルとは何かを見せてくれる。何に目を向けるべきかを見せてくれる
そうして物が見えるようになって、更には見えない四つ葉を飲み込んだ智絵里のシーンは印象的
ここからの二人は見るべき切子や店主を見るどころか、器にお菓子やお花を盛った見えない光景すら見て店主の心を掴む
輝く切子に囲まれて、そして彼女ら自身も輝く切子を作り出して。そうして店主を笑顔にし、自分達も笑顔になった智絵里とかな子は立派な成長を遂げたね
対して、杏はどう見られているかを敏感に察するタイプかな
それが智絵里達に効くフォローになることもあれば、あんきらとして組まされた意味を察することも有り…
どう見られているかを利用され、それにきらりが巻き込まれる遣り方はきっと杏にとって納得しがたいもの
きらりだって組まされた意味を理解していない訳ではないんだけど、自分がそして皆がハピハピになるからとその状況でも笑顔で居られる理由を持っているのは一つの強さだね
かといって強いから平気だというだけでなく杏に支え合いを求めるかのように甘える様子が有るのは良いね
どう見られているかを利用されている杏ときらりが最後に見せた「大成功☺」の文字
これはプロデューサーから自分達がどう見えて欲しいかを考えた上での報告方法
そして智絵里達が周囲を笑顔にするアイドルと見られている事を見て安堵する表情
どれも素晴らしいね
こうして智絵里達に訪れた試練の意味を考えてみると、あのように相手からどう見えるか、そして自分をどう見せたいかを完璧に把握しているかのように堂々と立ち「アイドルは前を向いてるもんです!カワイイ僕のように!」と言い切る幸子が最高に格好いいね