卯月は笑顔と「頑張ります!」という言葉以外に個性の見えないアイドルとして描かれてきた
それは初期のCPやNGの方向性を作る上で皆を先導する役割となったけれど、皆が前に進み、更にはCP以外の活動もしていく中で卯月の個性はいつの間にか埋没してしまっていた
卯月はこの回、養成所にて横ステップを続ける
焦燥感を解消したいなら鏡に向かって横ステップしても前へ進めやしない。それどころか笑顔は曇っていく
また、プロデューサーが来ていなくても座る椅子を用意する様子。まるで自分を信じてくれる相手に依存するかのような姿勢…
ここでプロデューサーは成長を見せたね。自分が出向くよりも凛達に任せるべきとの判断。相手を信頼するという姿勢
この姿勢は卯月を説得する中で凛達も同様
凛はこれ以上嘘の言葉で誤魔化そうとするなら信じられないと突き付ける。厳しいけどこれは卯月を信じたいという気持ちが有るから出てくる言葉
そして卯月が語るその内面は思わずこちらまで涙を流してしまいそうになるほど辛い心境だが、特別なものでない点は印象的
自分に取り柄が出来なかったら…、良い所と言われた笑顔なんて誰でも…
普通の少女らしい卯月の悩みはデレマス作品に登場する少女達全ての根底に共通する悩みでも有るのかも知れない
公園に卯月だけ置き去りにしたシーンは一見冷たく見える
でも、喩えここで家の前まで付いていったとしてもそれは卯月が前に進む手助けをしたことにはならない。未央達が望むのは卯月が自分の足で前に進むこと
止まった時計を見上げる卯月が自分の中のキラキラを見つけられるのか、これからが正念場だね