前に進む事のない養成所から抜け出せたはいいものの、自分の中にあるキラキラは見つからず彷徨う卯月。その行動はまるで自分が辿った道をなぞるかのよう
だからこそ、迷いの道を抜けて渾身の歌唱を披露するラストが非常に映える!
個人的に卯月ほどデレマス作品のテーマを体現したアイドルは他に居ないと思っていたりする
だからCPメンバーがこの半年間で有ったこと、変わった心境を卯月に話す内容は卯月にも当てはまる部分が多いのではないかと思えてしまう
同時に皆の言葉は卯月を勇気づけるものにもなる
でも、今の卯月はキラキラが見つからなくて迷ったまま
手元の星は卯月のキラキラにはならず、靴も舞踏会の場所を教えてくれはしない
卯月は自分の力で前に進まなければいけない。けど、そこでプロデューサーはいつかのように道案内をしてくれたね
…再び不審者扱いされているのには笑ってしまうけど
プロデューサーが持つのは小さな灯、ステージへの道は暗く曲がりくねっている。立ち止まってしまうには充分な状況。けれど、卯月は凛達の傍に行きたいと願った
また、プロデューサーは卯月の笑顔がNGや自分達を導いたと言った。なら、指で作った笑顔の形はきっと卯月自身もステージへ導いてくれる
卯月が最後に登ったのは小さな階段。でも、登った先には凛と未央が居たわけで。
信じたいから、このままでは嫌だからと階段を駆け上がった卯月の勇気。そしてそれを出迎えた沢山の星や灯りは諦めなかった卯月をこれ以上なく祝福している
そうして、ステージへ……
衣装ではなく制服。台詞は少なく「頑張ります!」。指でなぞった笑顔の形、ポケットに詰まった星
余計なものは無くありのままで構成されたあの瞬間には島村卯月の全てが詰まっていた。島村卯月が目指したいアイドル像の全てが込められていた
卯月がありのままの声で歌う様子は感涙モノですよ……