デレアニの集大成と迷いなく言える最終回
笑顔の力という触れ込みに相応しくそれぞれのアイドルが見せる笑顔の輝きとそれに拠って齎されるお客さんの笑顔の連鎖は本作が何を魅せたかったか如実に表しているように思える
常に対立してきたプロデューサーと常務
それを対立ではなく可能性の提示であり、更に主義が平行線であってもアイドル達はその平行線すら飛び越えるという捉え方は面白い
二人の会話からはデレアニにおいて大切に扱ってきた「普通の女の子がアイドルになる」というテーマ性が改めて伝わってくるね
思えばその傾向はkroneとCPが競っていたかに思えたがライブ裏では和気藹々になってしまったあの頃から既に有ったのか
CPから引き抜かれたアーニャや凛についても、CPのままでは引き出せなかった可能性が引き出されたと捉え、それによってCPに残った者達も可能性の探求が行われたと考えると事も出来るのか
NGのライブシーン
美嘉のライブに参加した時のように他人の力による押し上げ式で登場。階段を登らないその姿に不安を覚えずに済むのはNGのライブシーンに彼女達が培ってきた成長や可能性が見えるから。いちいち階段を登らなくても彼女達は既にシンデレラであると判るから
まさしく新生NGというわけだね
そして満開の笑顔と力によって歌われる”M@GIC☆”、エピローグにて語られる彼女達が手にした成長や可能性
また、彼女達の輝きが解体される危機にあったCPを延命させ、更には二期生にまで繋げたのだと思うと感慨深さを覚えると同時に最終回だという実感が湧いてきてしまうね
卯月の「私キラキラしたいな」という願いはきっとあらゆるアイドルが持ち目標にするもの
その普遍的な願いをまっすぐ口にする卯月をセンターにして、12時の鐘を越えてもなお魔法のような輝きを魅せるCP。彼女達のこれからの活躍に思いを馳せてしまうような、そんな温かみに満ちた最終回だったね