卒業を間近に控えて一つずつイベントを大事にこなしていく中学生組
抜け駆けのようにそれぞれ個別に髪型を整える展開が、偶然の一致から三人が揃って裏切り者となる事でズルさよりも仲の良さを感じられるようになっているね
卒業アルバムって考えると微妙な代物で、中学の総決算として自分を写すか、これから高校生になる自分を写すか、どちらの認識でいるかで写されたい自分の姿は変わってくる
結束を確かめつつもお洒落を諦められなかったチマメ隊。この前の高校訪問で高校生になった自分を想像できていた為か、後者の認識が強かったのかな?
パン祭りの筈が実態はコーヒーが主体なBパート
ココアのパンを目当てに集まった客達はあっという間にチノのコーヒーに夢中になる。ホイップの花で彩られた特別ブレンドのコーヒーはシャルや凛だけでなく、コーヒーが飲めない子供すら楽しませる
見た目だけでなく中身でも人を魅了するコーヒーからはチノの努力と成長が垣間見える
だからこそ、チノとココアの遣り取りは印象的
ココアは髪型に拠って尊敬する姉に近づこうとしているが、トリミング失敗を理由に「髪を伸ばしてもお姉ちゃんになれる訳じゃないよね」と見た目から重ねる方法を諦めかける
一方でBパートでは子供を喜ばせるチノにココアは姉を重ねるけれど、リゼはむしろココアを重ねている
トリミング失敗でお揃いになった二人の髪型は姉妹めいて見えたけど、見た目ではなく中身によって尊敬する存在に近付くという描写
冒頭のシーンではシャロが居なければ兎と触れ合えなかったチノがラストシーンでは一対一でも触れ合えるように
その変化はチノが憧れの高校生に近づいているのだと如実に表しているように感じられるね