小熊の日常を鮮やかに変え、小熊の生活の中で大きくなっていくカブの存在
それは学校での立ち位置まで颯爽と変えてくれるものではないけど、礼子との繋がりを生むきっかけとなった
そしてその礼子はというと……これまた濃いキャラが登場したなぁ(笑)
クラスメイトから下に見られてしまうカブは高校生が好む物としてはちょっとニッチだから同じようにカブを好む者を引き寄せる
だからって礼子のこだわりは強すぎるのだけど(笑) ああいった物に乗って登校する女子高生とか近所で噂になるレベルじゃないですかね……
あと、カブが友達というのは流石に大げさな冗談だよね……?
礼子が教えてくれた「何処までも行ける気分」
すぐには理解できなかったその感覚はカブに乗る内に小熊に理解させてくれる。
交差点を進む時、何もまっすぐ走るだけが道ではない。いつもと違う道へ曲がったって良い。そうすれば知らなかった場所をカブは教えてくれるし見せてくれる
カブがまた一つ小熊の日常の鮮やかさを増し、明日への楽しさを生むきっかけとなったようで、見ているこちらの心まで温かくなってしまう
それにしても小熊と礼子の距離感には感銘を受けたなぁ
オタク向けの作品ってマニアックな趣味を持つ者同士が出逢えばすぐ友達等になる事を『当たり前』として描いている作品が多いと思うだけに、本作のように話すきっかけになってもそのまま仲良しになるわけではない、距離感を測りかねているという展開はあまり見た覚えがなくて衝撃的だったかも