これまでも幾度かに渡って行われた冬対策。それでもまだ小熊達を追い詰めてくる強烈な寒さ。カブ乗りにとって冬の寒さは本当に耐え難いものなのだと実感出来る描写が多く見られるね
小熊はカブに乗るようになって冬の寒さを改めて実感し、その為なら人付き合いも苦にならないと言っているけど、つまりこれまでは困り事が無かったかもしくはスルー出来るような生活をしていたという事なのだろうね
カブによって小熊の生活は大きく変わって、喜びも増えたけど困り事も増えた。困り事への対処法としてカブ乗りを辞めてしまうのも一つの手
けれど、小熊にその選択肢はない
小熊の「面倒な物は信頼できます」という台詞。これは第7話の「困らせて欲しいのよ」を思い起こさせるね
こうしてカブに散々に困らされているのにそれでも小熊はカブに乗るのを辞めようとしない
この姿勢からは今の小熊はカブに非常に強い愛着を持っていて、そしてカブに困らせられている状況を楽しめるようになったのだろうと理解できるね
困らせられている状況が楽しいから以前は苦だった人付き合いも難なくこなせる
貴重なウールの譲り受け、家庭科の先生へのお願い、カブの試乗、シールドの取り寄せ……
カブの為に次は何をしようという悩みが有るからそれを楽しめる。制した時の喜びも味わい尽くせるようになる
冬になってもカブ乗り生活を満喫できそうな小熊達は本当に楽しそう
そんな小熊と礼子の後ろで寂しそうな表情を見せる椎が印象的
一緒に御飯を食べるようになったし、よく喫茶店にも来てくれる
けれど、椎はカブに乗っていないから二人の話に乗ることが出来ない
楽しそうな二人の姿を通してカブへの興味を強める椎がカブ乗りになるまで後もう少しかな?