第一話で愛の領域に踏み込んだ行為に始まり、この回でもさらさはあっさりと相手の領域へ踏み込んでいるね
それがキモオタさんや愛を変えていく描写は秀逸
いや、本当にさらさは凄い
正体が判らず、愛が怯えたキモオタさんもとい北大路であっても、愛と仲良くなる為に話す必要がある相手と認識して普通に会話するどころか、連絡先を交換し、一緒にヲタ芸を打つ程に相手の心へ潜り込んでいく
そのように明るく踏み込んでいくから北大路も自分の事情を話せるのだろうね
同様に北大路にとって愛こそ自分に踏み込んできた人物
引きこもりで他者を受け入れない生活をしていた北大路の前に衝撃を持って愛は現れた。それが契機となり彼は窓を開き、行動範囲を拓いた。それは今も変わらず、謝る為だけに神戸まで来る原動力となっている
踏み込まれた事で、相手に踏み込めるようになった
一方で愛は過去に無理やり踏み込まれた経験も有り、そうされるのを厭う人物。自分を守る為に踏み込んでくる相手を拒絶して、閉じこもるタイプ
そんな愛を北大路もさらさも踏み込むようにして助けてみせた。特にさらさの大声はその場に居た全員の心に踏み込むようなものだから、自分の事しか考えず愛も周囲も見えていなかったチャラ男共を撃退できる
北大路もさらさも愛の為に踏み込んだ。それに報いるように精一杯踏み込んだ愛の行動には驚かされた
その流れを引き継ぐようにさらさに助言を求めた愛の姿勢には成長も感じさせる。けれど成長途中だから、さらさの表情までは踏み込めない
互いに舞台に立つ者としての憧れを抱く愛とさらさ。この二人が相方になっていく下地ができ上がったような回だったね