堕姫、眷属の帯。それに対抗する炭治郎、伊之助達が行っているのは鬼狩りで有りながら同時に守りの戦い
炭治郎は鯉夏を始め堕姫に誰も殺させないため。伊之助達は帯に囚われた人を助けるため
それぞれの守りが展開されている
現時点で炭治郎がしているのは守りの戦いだから、正義の言葉よりも命を守る、奪わせないという想いが先に来る
その過程で炭治郎達を守り散った杏寿郎の「心を燃やせ!」という言葉が出る流れは秀逸。炭治郎の中にどのような炎が残っているかが判るね
人助けより鬼退治優先の印象を受ける伊之助も、帯に人が狙われれば防御優先。それを手助けするように善逸、まきを、須磨も加勢していく流れはまさしく守りの戦いを象徴している
それを締め括るのが最も『守る』を体現している天元の登場であったのは凄まじく格好良い
命を掛けるのが当たり前であったくノ一に対して、まずは自分の命を優先しろと命じる天元は相手に勝つより、命を守る事を最も大切にしているのだと判る
天元のそういった姿勢により、彼にスポットライトが当たるこの遊郭編の主題が少しずつ見えてきた気がするよ