無風よりさざ波が立ってる方が釣りやすいというのはちょっと面白い話
水面に何も作用がない無風だと糸が目立ってしまう。さざ波に紛れ込ませれば糸は目立たない、そういった感じかな
同じ要領で、今回恋の内面にはさざ波が立ち続けていたと判る内容だったのかもしれないね
子供は先に遊んで、大人は設営に紛れて飲酒。子供の前では波風立つそれは大人だけなら問題ない
藍子の悩みも直接相談すれば目立ち過ぎるけど、恋達の交友関係を引き合いに出せば抑えられる。……それでも藍子のモヤモヤは幼い故か抑えきれていなかったけど
一方でこの時の恋は自分が感じているひよりへのモヤモヤを表沙汰に出来なかったわけだ
誰が楓の猟に付いていくかで揉める中でひよりは釣り勝負を提案して公平な形へ。いわばさざ波を無風に変えようとしたわけだけど、実質はひより有利だからその提案こそさざ波を立てるもの。だから議論は収まらない。
というのに、ひより母は可愛らしい三人娘の喧嘩を見て笑っているのは良かったな。ひよりを育てるのに苦労してきた彼女にとってその状態は心地よいさざ波と捉えられたのかもしれないね
恋はひよりにさざ波を感じ続けていたようで
本人が知るより早く告げてしまった再婚話。元々ひより父の死去以来無風でなかった二人の間には無視できないさざ波が立ってしまった
でも、ひよりは無風で無くなった事で母に誰が必要か見えたのだろうね
また、さざ波が立ってしまってもそれを恋が「おめでとう」と言ってくれたから前を向けるものと捉えられた
さざ波が立てばそれは悪い予兆であるように恋には思えて過度に踏み込めない。でも、ひよりにとって恋の姿勢は無風のように安心できるものだから笑っていられる
二人の間に立った心地よいさざ波。恋とひより、幼い頃から一緒に居て様々な思い出を共有する二人はまた新たな思い出を、しかも「ナイショ」の形で共有できたようだね