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良い

周と真昼の関係は観測されていなかったから、それを定義する必要はなかった。けど周の母に知られ、千歳達から怪しまれた事で、その関係がどのようなものか、本人達含め考える必要が生じたのは面白いね
結果的に、二人はただのお隣さんからもっと親しい何かになったような……

周の母は真昼を彼女と認識しはしゃいでいる。志保子は家に居る時点で好意の介在を睨む
確かに異性が一人暮らしする家に入り浸る時点で普通ではないのだけど、これまでの二人は関係の定義をしなかったから、そこに深い意味を見出さなかった
でも別の人にとっては違うという判りやすい例

また、千歳もぬいぐるみを贈る行為に特別性を見出すし、周の自宅にも何かを嗅ぎつけている
志保子も千歳も、彼女らの認識の先にある定義は彼氏彼女。周はそれを必死に否定するけれど、むしろその必死さが彼にとって簡単に片付けたくない関係性だと表明しているかのよう

一方で自分達の関係を定義づけてこなかった二人はそれでも自分達の関係を進ませようとはしていないね
名前呼び、ケーキの食べさせ合い等はしているものの、「付き合っちゃう?」みたいな点は恐らく意図して言及していない
互いを気に掛けるお隣さん。それが今の二人にとって心地よい関係なのかな?

気になるのは真昼の態度かな
名前呼びで見せた頑なさ、お役御免かもとなった時の曇り…。それは何を意味するのか…

兎も角、鍵を受け渡した二人は定義に関わらず距離が縮んでいる。これまでも観測してしまえば何かを感じさせる二人が近づけばそれはもう…
遂にバレた秘密の関係を二人はどう言い繕うのかな?



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