今回は年少者を見守る年長者の視線を幾つも感じる回だったな
その最たる例がアドルフか。既に長い時を生きているのにそれと感じさせない振る舞いをしつつ、時には年少者を導く発言をする
年少者達はそういった年長者の言葉を頼りに道を歩んでいくのだろうと感じられたよ
生きた年月的にはエリアスの方が遥かに上なんだろうけど、感情や感性に鈍い彼は人間に学ばなければならない事ばかり
普段はチセ相手の問答も、より人を知っているアドルフ相手に行われたりする事も有るわけか。アドルフもそれを理解しているから、自分の出生なんて踏み込んだ話を敢えてしたのだろうね
それはエリアスにとってまた一つ学びとなる
アドルフの姿勢の特殊性はレンフレッドを前にすると尚目立つね
アリスへの過ぎた言葉で弱る彼の愚痴相手になる姿勢は年長者そのもの。けどアドルフはレンフレッドの後輩として振る舞いたがる
それは重ね行く年月を認めたがらないようにも見えるし、もしくはわざとらしく年少っぽく振る舞う事で幼さを自分の中に留めようとしているかのよう
温かみのある関係性が幾つも描かれていただけに、フィロメラの実家環境は驚き
本人を前に堂々とした陰口、孫娘と相対していると到底思えない祖母の振る舞い
どれもがフィロメラに安寧を齎す場所とは感じられないものであり、同時にフィロメラはあの場所で子供として扱われていないのだと察せられるね…