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良い

限定された空間は、望むと望まざるに関わらず、学生達に会話をさせるものになっているね。
でも会話が増えたからって、相手の心のパズルが解けるわけじゃないからそれが衝突の原因になったりする。その点はリアンが判りやすく、一方でフィロメラは判り難い。だから相性が悪い
コミュニケーションの難しさを改めて見た気がしたよ

リアンはパズルを通してフィロメラとの過去からの繋がりを取り戻そうとした。
でも彼女の方は自身のパズルを誰かに解かせる気はない。だからリアンは彼女が判らず衝突する。ついでに彼に憤るアイザックとも衝突する
フィロメラのパズル解除に最も近かったのはチセかな。彼女は同じ経験をした自分ならフィロメラを判ってやれると思っていた。でもフィロメラは自分を誰かに解かせるなんて無い。それは明確なコミュニケーションの拒絶

エリアスはシメオンとの会話を通しチセの趣味に関し興味を持つように。また、アルキュオネとの対話はカレッジに来てからの学びが活きていると感じられ、同時に彼女に特別な興味を抱いているのではないかと思わせる
でもやはり一番注目したくなるのはチセとエリアスの会話かな。以前であればエリアスはチセが誰かと会話をしているだけで不安定になってしまう事もあった。でも。今回はチセがヴァイオレットと会話をしていても特別な反応を示さなかった。というより、穏やかな時間は消えなかった

チセとエリアスの会話によって、何かのパズルが解けるというわけではない。でも2人の会話は育まれた2人の想いを上手く組み合わせているように思えた。今回はそこまでの上手く行かない会話ばかりだったからこそ、些細な二人の会話がとても際立って見えた



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