園遊会は権力者が権威を示しながら楽しむ場。けれど猫猫は表に立たないから裏側描写がメインとなる
すると目立つのは女同士の諍い。桜花等は表情を険しくしていたが、前回にて女を控えていたと知れた猫猫にはどこ吹く風
彼女の舞台は他にあり、その時こそ最も猫猫が輝いた瞬間となったね
今回は妃たちが集うという事で玉葉妃や梨花妃以外の妃に関する情報も出てきたね
幼すぎる姑というのは思わず絶句する話だが、それが生じ得るのが宮廷という魔窟
その魔窟は他にも魔が住まう訳で。簪を巡る遣り取りなどまだ可愛い方。毒見役の猫猫が向かうべき魔は他にある
妃の前に食す事で器に隠された魔を探る毒見役
その役が毒を見過ごしてしまえば妃に渡る。だからこそ身を以て毒という魔を受け止める必要がある
けど、毒を好む猫猫にとって真の魔は悪意。誰かの命を害そうとする悪意こそ魔
その意味では里樹妃の毒見役が主への魔を通したのは許しがたい振る舞いだったのだろうね
猫猫は自分が毒で痺れを楽しむのは許しても、他が毒で命を楽しむのは許さない。そんな彼女の正義感が良く現れていたよ
けれど、猫猫の推理でも毒を盛った真の魔は見つけられず。未だ姿が見えない悪魔は一体何者なのだろうね?