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とても良い

本心からの望みを声に出せた事でフィロメラの呪いは解かれた。また、アルキュオネも人狼も本来の己と役割を取り戻した
でもそれが一足飛びに彼女らの幸福を約束してくれるわけではない点が彼女らの境遇の難しさを教えてくれるね
でも呪いは幸福の為に利用できる。そう感じられるEPをだったかな

呪いが有ってもアルキュオネはフィロメラに付き従ってきた。呪いが解かれた後でも彼女の役割は変わらず
人造精霊にとって役割は呪いのようなもの。でも記録する役割も与えられた彼女にとってその呪いは温かいものだから、フィロメラに愛の記憶を返す事ができ、またアルキュオネの喪失はフィロメラの涙を誘うものになる
そんなアルキュオネから生まれたアダムの呪いが愛ではなく憎悪で構成されているのが哀しいけど…

空中を飛び回り蔦を切り刻むモリガンでも異邦の神を滅ぼす役割はない。その役割を持つのは呪いによって魔術書との繋がりを持つフィロメラとなるわけだね
又、チセの自分を使う行為も以前は呪いのようなものだったが、今回は有効活用
それぞれが呪いを上手く使って状況を逆転させようとしている

呪いは彼女らを縛り付けてきた。でも、役割に沿って活用すれば呪いでありながら何かを解放し、何かを与えられる土台となる
これまで俯いていたフィロメラが祖母の呪いから完全に逃れる為に、また友達を助けるために顔を上げて戦おうとする姿は良いものだね
チセとフィロメラの共闘は、これまで様々な雁字搦めが有った物語を打ち砕くクライマックス感に溢れていると受け取れる内容だったよ



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