原作既読
音の無い世界を生きる雪に対し、逸臣は音の有る世界に居て物理的にも世界を見ている。二人の間にコミュニケーション手段はないように思えてしまう
けれど相手に近づこうという意思がコミュニケーションの端緒となり、そして淡雪のような恋に繋がっていく様子は本当に尊いよ
本作を見て改めて感じるのは雪のコミュニケーション手段の多さかな
聞こえなくても手話で話し口で聞き取れるし、スマホやボードも活用している。割と普通に話せる
それでも異なる世界の住人として扱われてしまうから、相手が自分をどう見ているかに敏感
そんな雪の前に舞い降りた逸臣は全く異なる目で見てくれる人
それでもいきなり彼の世界に行く事は出来ないから、繋いでくれる役としてりんが居るわけか。彼女とて恋する乙女だし
でも、全てを繋いでくれる訳ではないから時には断線も起きる
それを予想外の勢いで踏み込んでくれる逸臣は本当にイイ男だよ
そんな彼でも難しいのは雪の世界に入る事のようで
雪の世界は発話だけじゃ入れない
それを逸臣は手とゆびさき、更にはLINEでも通じてくれた。でもそれ以上に…
雪の世界に入りたいとそう『言ってくれた』点が何よりも世界を越えて雪と話したいという逸臣の想いを感じさせたよ
原作でも素晴らしい恋愛描写をしてくれた本作、アニメでも充分期待できそうですよ