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とても良い

巧みな化かし能力の為に信頼が難しい手下にどう対処するかという難問に時行はシンプルな回答
どんな相手でも自分からは絶対に裏切らない。大将として申し分ない器
それは時行を見定めようとしていた玄蕃に響くもの。彼が如何にして時行を信頼するかという表面化していなかった問題を簡単にクリアしてみせたね

時行が玄蕃を裏切らないと決めた基準は彼らしい
時行は逃げる際に最も輝き楽しめる。なら、その逃避行を更にワクワクさせられる玄蕃は時行に欠けてはならない大事なピース
だから玄蕃の付き纏い宣言のような郎党になる際の発言も時行には自分の楽しみを向上させてくれる意味合いに解釈される。世に憚る玄蕃の面を時行は美化してくれる

大将と手下と云う意味では最高の目を持つ貞宗、最高の耳を持つ助房は良いコンビであるように見える。けれど、助房はなんか主にタメ口だし貞宗はそれに引っかかってるし
こっちはちょっとチグハグ
だからか、玄蕃という綸旨でも時行でもない奴の相手から脱せられず二人して化かされてしまうわけだ

対して、誰よりも圧倒的なカリスマ性を見せつけたのが足利尊氏か…
護良親王というカリスマを備えた人物を前に丁寧な姿勢は崩さないまま殺戮を披露する
おまけに血溜まりを作り出した当人が市民から敬愛されるのは異常という他ない
人外のカリスマ、こんな奴が時行の敵なのかと思うと寒気しかしない……

てか、今回の表現描写は今までよりも凄いと云うか、このレベルの表現法を披露できる作品って中々ないレベルに思えましたよ……
特に玄蕃が貞宗達を化かすシーンには目が惹き付けられるし、尊氏のシーンは全般的に驚嘆に値するもの
ただ、そうした印象を打ち消しかねない程にラストカットが酷い(笑)



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