武の極みに至る2種の戦いが描かれたEP。「せめて笑おう」と言った義輝の戦は少しも楽しそうではなく、苦手な龍に挑み月湖を取り戻そうとした千夜は少しずつ戦いの楽しさを知っていく
両者の戦いは全く異なるが故にそれぞれが至った極みの違いから、二人が目指した境地が見えるように思えたよ
武を極め過ぎた義輝の戦は血が飛び交い容易に命が失われるもの
義輝自身は自分の命が失われる未来を知っているから辞世の句を用意していたが、戦だからこそ自分が死ぬだけを良しとしない。相手にも死を求める
それは全く楽しいものではないが、武士の頂点に居る彼だからこそ戦に求める価値観なのかもしれない
あんなに恐れていた龍に対して、勇気と笑いが千夜だけでなく彼の中の闇さえも変えていくね
それは千夜の武が一つに纏まっていく様だから、対するムドも笑いが起きていく
千夜の笑いがムドに楽しさを、ムドの強さが千夜に戦いを教えていく
それは相互作用だから、どちらかだけの勝利を決めるものにならない
千夜が至った極みはムドを感化するものになったようで。あの涙は彼が至るべき極みが最強無敵ではなく、千夜と遊んだ先にあると示唆しているかのよう
千夜はムドとの楽しい戦を通して己の価値を一段階引き上げた。けれど義輝は…
またしても謎の5人組が戦の邪魔をしてくるなんて空気を壊すにも程があるよ
ただ、武の極みに至った義輝だからこそ5人組とある程度会話出来た一面もあるのかな
あの瞬間こそ義輝が歩んだ武の価値が示されたような気がしてしまう
また、義輝の死は真介を悲しませても、彼自身は戦いきった己に天上に至る価値を見出した。それは戦など関係の無い、彼個人の望みを叶えるものになったように思えるよ