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とても良い

冒頭の青年の台詞が多くを表している回だった印象
義輝の死は甚大な喪失感を齎したが、千夜の中に義輝の教えは生き続けているし、義輝に出会った事で新たな千夜が生まれ落ちたと言える。義輝が居たから今の千夜が居る。それは何も失っていないようなもの
失っていないから旅の終わりは喪失を意味しない

失うという点では記憶喪失になる以前の千夜も実は失われたものではないようで
斬蔵との会話により今と昔の千夜には違いが有ると判る。今の千夜は自分を兵器と思わずに居られる。でも昔に身につけた能力があるから謎の5人組とも兵器のような強さを以って対峙できる
その上で、義昭の言葉が彼に兵器ではない強さを与えてくれる

失ったものなど無く全てを持ったままであるなら、その身や心は成長を続けていると言えるのかな
それが具象化したのが闇達の取った姿が千夜であった点か
以前は対立も見られた千夜と闇達。けれど、彼らが思う最強が千夜であり、そんな彼らを千夜が己と思うなら、千夜の在り方は全てを持ち合わせているようなもの
その境地に至れた変化は千夜が旅で手にした最も大きい認識だろうね

一方で、失っていない点が成長した千夜に妙な響き方をしているのは面白い
月湖はうわばみの気配を感じさせるくらいに酒を好む成長を見せたのに、共に居る千夜の内面は子供のまま。悪い意味で子供らしさを失ってないようで(笑)
さておき、失ったものを取り戻す為の旅は遂に迅火のいる場所へ。これは旅の終わりか、終わりの旅の始まりか…



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