Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
とても良い

しょうもない回に見せかけて重厚さが有りつつ、結局しょうもないオチで締める何ともバランス感覚の難しい回
冒頭、かじかんだ手で祈る時行の姿からは貢献への感謝と死なせた責任が感じられる。姿隠した死者に祈るのはそれに意味が有ると信じているから
祈りに力が有ると誰もが信じている

頼重の神力回復、どう見ても精力付けてるだけじゃん…というツッコミはさておき、胡散臭い頼重の言葉に従う時行は遊ばれてるようにしか見えないし、郎党からはヤバい勘違いもされる
見えない力を取り戻す工程の見える範囲は怪しさのみ。これらのシーンは見えないものよりも見えるものによる影響力の方が強いと示している

だとしたら、雫が見せたものは面白いね
普通は見えない神獣、されど時行は見てしまった。それは時行に不可思議を信じさせる理由になる
なら、釣られて頼重の力をも信じる背景となるね。神力が戻ったのは聖なる水だけでなく、頼重をより強く信じるようになったからかもしれない

そうして信じる、祈る強さを示しながらも、信仰の象徴を無自覚に餌と考える尊氏は既に人外の領域に到達しているのだと理解させられる。彼にとって信仰など喰らうもの。また、直感力も人外じみている
面白いのはそんな彼を実弟である直義も少し不気味に感じている点だろうか。見える繋がりを持つ弟からしても兄の正体は見定められない
見えるを喰らい、相手に見せない尊氏の恐ろしさを改めて感じたよ…



Loading...