遂に訪れた決戦の舞台はいわば旅の総決算のようなもの。これまでに千夜達は何を磨き何を成長させてきたかが試される
だからか、無の民を止める目的よりも自己の望みが優先されてしまうのかな。そうしてバラバラに戦う千夜達の有り様は未熟を示すようなもの
自身の命を狙う闇の大群を前にして千夜が思うは如何に犠牲を少なく出来るか。それは戦場を舐めた考え方だけど、ムドにも同様の傾向が見られるね。人魚を追って戦場離脱なんて
また道錬も女体を見てダウンするなんて修行不足…。いやこっちは修行のし過ぎか?
一方で充分に己を熟達させていても動揺を抑えられない時があるのが戦場の常
颯爽と助けに入ったたまが灼岩を見て戦えなくなり、不安になり千夜に助けを請うのは象徴的
その意味では戦士として熟しているかに関わらず戦場であっても誰かを助けたいと思うのは当然なのかもしれない
ならば戻ってきたムドや道錬が猩々を助ける為に戦場に向き直るのに不思議はなくて
ただ、そう考えると救いを求める無の民に対しては「滅びて当然」と考えてしまう千夜は正しい視点で戦場を俯瞰できているのかと疑問も湧いてしまう
まあ、今は神雲や道錬等の強者が前に出た事で始まるだろう激闘を楽しみたいものですよ