見える世界の正しさに拘る名取と世界から自身を護る力に拘る的場という感じか?
名取の家は本来妖かしが見えることが当たり前だったのが、その傾向が絶えた中で自分だけ妖かしが見えることで家などで居場所を見つけられなかったのは夏目との大きな違いに思える。つまり名取にとって妖かしのいる世界こそ自分を正しく、そして優しい存在にしてくる場所ということか。的場にとっても妖かしのいる世界が正しいのだろうけど、同時に右目の件があるから弱肉強食の世界でもある。二人は妖かしのいる世界に拘る理由が異なるのだからそりゃ相容れないか
廃業寸前の祓い屋にとって名取家は先代が世話になっただけで自身が関わりある家でないのに、死期を悟ったことで何か意味のあることをしたくなったのかな?何も言わずに去った式、それに重なる名取の手を這う痣に何とも言えない哀愁を感じる