香子に松永を倒せるのかと心配された対局だったけど、対局自体はコメディー調で推移。この展開は意外だったよ。零も松永の棋士歴40年の重みを意識して最初は手堅い指し方だったようだけど、松永のミス連発からのプレッシャーに耐えられずガンガンいこうぜ!に変更(笑)
実際に松永の心中が話されるのは酔いに酔った2軒目へはしごする途中の川沿い。松永の「勝てる気がしなかった」「幕引きの相手としてこれ以上はない」という感情が「死にたくない、負けたくない」に変化する描写は素晴らしい。
将棋、好きなんですか?という問いに対しこの気持ちをそんな言葉なんぞで言い表せるかと泣きながら答えるさまは棋士歴40年の重みもあるだろうけど、同時に当たり前の棋士の姿が有るわけで。それを見て零は松永と自身を対等の棋士として考えられたのかな?あの独白の前と後で会話の流れがガラッと変わってるもんなぁ。