一年間の総決算と言える大一番はCS進出を懸けた一戦というだけでなく運命を分かつに相応しい日だから関わる皆の想いが凝縮される
本作の場合、此処に至るまでに選手だけでなく観客や関係者の事情を丁寧に描いてきたから、要所要所で映される彼らがあの試合をどのような目線で見ているかが判る
そうした点が伝わってくるから、一瞬落ち込みかけた雰囲気が多くの人物と関わってきたルリコの声援を契機に盛り返す流れは、彼らの想いがそれだけの力を持っているからだと理解できる作りとなっているね
想いがあれば勝てる訳でも無いとの作りは辛辣でありながら、モーターサンズの挑戦が途上にあると教えてくれるもの
けれど、想いがあるから負けてしまったとしても顔を俯かせる理由にならず、もう一度CS進出を目指そうじゃないかというあの光景へと繋がるのは良いね
ただ、原作がそうなっているから仕方ないとはいえ、大一番がたった1話で終わってしまったり、その為に試合内容がダイジェストだった点は物足りなかったかも
こちらについても今度こそ!な光景を期待してしまうが…