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とても良い

突如、実家のケーキ屋に現れ己を信じてくれた薫子は異なる校舎、壁の向こう側の少女だった
その衝撃は尚更に凛太郎に千鳥と桔梗の違いを意識させてしまったようで。おまけに凛太郎の周囲でも桔梗の生徒を毛嫌いする発言が連発されるし、校門で待つ薫子がどれだけ異常な行動をしているかも言及されてしまう
これらの状況は凛太郎に薫子と触れ合う上での壁を覚悟させるから、同時に彼女と自分の違い、立場の違いを強調させてしまうと…

凛太郎は友人達との間にも壁を作っている点がもう本当にね……
凛太郎が翔平達に胸襟を開くタイプだったらあのようにモヤモヤを抱え込んだりしない。朔が差し伸べた手を掴む事だって有り得ただろう
ここで判るのは彼と薫子の間にそびえ立つ壁は何かを押し付けてくる世間が作り出したものではなく、凛太郎自身が生み出したもの
そこを理解せずに薫子を勝手に桔梗の生徒だなんて型に嵌めてしまうから不必要に彼女を傷付けてしまうと

凛太郎自身では気付けぬ落ち度、それを最も近くに居る杏子が考え直させてくれるのは良いね
千鳥の凛太郎ではなく唯の紬凛太郎として向き合えば、薫子に何を謝るべきか何を伝えるべきかは明確に成る。そのような姿勢を改めて薫子が「優しすぎます」と言ってくれるのは良いな
千鳥とか桔梗とかではなく、凛太郎と薫子として向き合う二人の間には何も壁はなく。校舎に入って離れた場所に居るのに、開け放ったカーテンの先で笑顔の遣り取りが出来る二人の姿は本当に尊いものだと思えたよ



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