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とても良い

コスの先輩と言えるあまねが教えてくれるコス世界の諸々はまさしく知らない世界を覗き見るような心地にさせられる……。オレンジコンシーラーの用途とか女装ならではの使い道だよね
ただ、あまねを通じてコスプレや女装について教えを請う流れは必然的にあまねがどのような経緯でコスプレするように成ったのかという点をも教える流れとなるのか
彼の話はこれまで海夢や若菜が通って来なかった世界の話となったような

かつてのあまねは自分を好きでは無かったようで
それが自分だけど自分ではない姿に成るコスプレを通じて、自分を好きになるきっかけとなっていくのは印象的
それだけに彼の一部を成していたコスを否定する彼女さんの言葉は彼自身の否定に繋がってしまうわけだ。そこで彼が衣装ではなく彼女さんを捨てる道を選んだのは彼にとって大切なものは何か、誰に否定されても揺るがない大切さは何かが定まっていたからだろうね
でも、もう少し別の見方をすればあまねの話は好きを否定された者のお話とも言えて

思えば海夢は自分の好きも若菜の好きも肯定する形でコス活動を始めた人物だった
そうなれば、守れはしたけど否定されたあまねの話は彼女にとって怒り心頭な話になるわけか。あまねのような経験を海夢や若菜は通らなかったけど、それは海夢の強さがそうさせたのかもと思えたな
だとしたら、自分の話を聞いて怒り涙してくれた海夢の姿は女装をしていると話す事に少しの恐れを抱いているあまねを勇気付けるものと成ったような
別れる際の清々しい表情は彼があの道を選んで何も後悔していないと知れるものだったよ

あまねとの会話が示すように、そしてこれまでのエピソードで数多く示されたように海夢は自分の好きに正直だし好きへの努力も怠らないし好きを大事にするタイプだね。それでもあのカオスな誕生日会は本当にカオスだったと思うけども…(笑)
そうした極振りした海夢を見た事も在ってか、この作品は好きを正直に表現する人が多いような気がしたよ
海夢は言わずもがな、若菜がコスアイテムを見た際の興奮もそうだし、あまねを推せるって激震してたレイヤーもそう。そうした様々な好きや好きへの気持ちが描かれた本作は見ていて気持ちの良いものだと改めて感じられましたよ



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