今回はアムロのセリフに代表されるように皆「本当の敵」を間違えている。ギレンは連邦を相手にしなければならない局面で平和交渉を狙うデギンを謀殺するし、キシリアも戦時下で総帥のギレンを射殺してしまう。シャアも自身の望みを忘れてアムロを倒すことばかり考える。
実はこれはアムロ自身にも言えることでジオンは敵かもしれないが、ニュータイプであるアムロが戦うことが本当に正しいのかと疑問も湧く。もしかしたらホワイトベースの皆を勇気付けたように先導者に鳴るべきなのかもしれない。アムロの言葉でホワイトベース乗組員は戦う勇気を取り戻したけど、同じような言葉を整備兵から受けたシャアは結局迷いを振り切れては居ないからね
遂に学徒動員すらやってしまったジオンが益々敗戦直前の日本軍のように思えてくる。富野由悠季監督は何を考えながらこの描写を制作したんだろう……