とんでもなく良い最終回だった!…そんな勘違いをさせられるくらいにそれぞれの想いが敷き詰められた素晴らしいレースとなったね…
ゾーンへ突入し他のウマ娘を絶対的な存在感で追い縋り追い越していくタマモはあれが勝者でなければ何なのか?と言いたく成るくらいの風格
彼女に追い越されるクリーク達はライバルに成り得ず置いてかれる。だとしたら、タマモをして追い抜くのに時間が掛かるオグリとはどのような存在であり、オグリ自身は絶対的な勝者を前に自分をどうしたいのか、という点が描かれる回となっていたのではないかと思えるよ
後方から並み居るライバルを追い抜いていくタマモは脅威。彼女の走りを前にしたら誰もが道を譲るように先へと行かせてしまう
でも、似たようなレース展開はオグリもした事があるね。オグリも後ろから抜き去る姿は驚異的だった。だとすれば、オグリとタマモは似たような存在と言えるかも知れず
タマモが抜こうとしているのに抜ききれず、オグリが離そうとしているのに離せない。二人は同じスピードで走り続けて来た。それが回想にも現れているような…
そんな二人の勝敗を決したのは僅かな差であり、絶対的な差だったのかもしれない
タマモは幼い頃より日本一を目指した。対してオグリは立つ事すら奇跡と知るからその先の走りに焦がれた。そしてその走りは自分の足だけで進めたものでないとも知っている
皆のお陰で走れたと述懐する彼女の走りにはカサマツや中央の皆だけでなくタマモも含まれる。これで二人のレースは終わってしまうとしても二人で走った時間は消えない。抱き合う二人の姿からはそのような事を感じてしまったよ
ラスト、完全に忘れていたライブ要素にぶったまげつつ、オグリが示した感謝にこちらまで涙ぐんでしまったのでした……