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とても良い (4.7)

鉄男は闇に紛れて人を襲うヴァンパイアの姿にしっくりきたと言う。確かに今のひかりからはヴァンパイアらしさをあまり感じられないかも

最終回で水着回とは違和感バリバリだったんだけど見終わってみればこれが最終回であることに色々と納得できる内容だった。
鉄男は冒頭の会話から現代のヴァンパイアは普通の人間に合わせることで窮屈な思いをしているのではと想像している。その窮屈さを端的に表しているのはデュラハンである京子がプールに首を入れることを怖がっていたり、早紀絵が水着姿になることが難しかったり、ひかりは日焼けに気をつける必要がある辺りの描写なんだろうね。
でも京子は鉄男の補助を受けることで頭も潜れるし、早紀絵はメンバーを女性だけにすることで気兼ねすること無く泳げる。ひかりも一日休めば回復できるなど窮屈であること=不可能というわけじゃないことがよく判る描写が散りばめられている
だからこそひかりによる「ちょっと窮屈でも皆で同じ時間を過ごす方がずっと大切でずっと楽しい。だから今のヴァンパイアのほうが幸せ」とのセリフが活きてくる

これまではデミと普通の人間との違いだとか、それによって生じてくる問題を中心に扱っていたように思う。それを踏まえた上で最終回で示されたのは色々と事情を抱えたデミ達がそれでも楽しそうに毎日を過ごしているのは何故なのかということだったように思う
「伝承のような姿で生きるよりも皆と同じ時間を過ごす方が楽しい」との結論を最終回に有りがちなシリアス展開などを無しに提示できるのは、本作が普通の人間社会で普通に生きていこうとするデミたちを描いた日常モノを貫き続けたからなのかなと感じられた



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