蔵六の立ち位置が紗名に物事の正しさを教えることであるなら、早苗は優しさで紗名の辛さを包み込む立ち位置かな
回想シーンで紗名の過去が描かれていたけど、人間らしい扱いを全く受けてなかったんだね。
相手の言うことが理解できないからって、他人との境界線を曖昧にして相手の意思をそのまま反映する方法を選択したのはその時点では自我が薄いためか。雛霧姉妹と出会ったことで「自分」を手に入れたのなら、現在双子と対立している構造は辛いだろうね
前回力の危険性を蔵六に指摘されたはずが、早苗を喜ばせるために力を連発。回想でも雛霧姉妹を喜ばせるために世界創造なんてやらかしていた辺り、「自分」を手に入れ相手への感情が芽生えた状態であっても相手から自分がどう見えているかがまだよく判ってないのだろうね
その象徴が蔵六の仕事場で大泣きしたラストかな。ブタ出現で蔵六が厳しい口調ながら求めているのは「説明しろ」なんだけど、紗名は悪いことをしたと認識は出来ても蔵六が本気で怒っている訳ではないことが判らない。その混乱で泣くのを止められない
それにしても早苗の心の広さはどうなってるのさ。突然のワープ連発で空から落ちたり見知らぬ土地に連れて行かれたり、果ては南極にたどり着いてしまったりとどんな人間であってもキャパオーバーを起こしそうな事態を「楽しい」と言えるのはのんびりゆったりなタイプでもそうそう出来ることではないと思うんだけどな。
紗名に対して「私と似てる」と言ったけど、その辺りが関係しているのだろうか?
紗名が研究所をぶっ潰すと言いつつ研究所へワープ出来なかったのは、研究所に特殊なバリアが貼ってあるためかそれとも紗名が再びあそこへは行きたくないと思っているのかどちらなんだろう?