滋賀、なんて恐ろしい場所…
という冗談はさておき、ララにとって滋賀が恐ろしい場所である事は確か。何故なら彼女は200年前の深海からやって来たのだから
彼女にとって滋賀の何かもかもが恐怖の対象、滋賀を恐れる異物・ララを受け容れれる縁となるのは限られる。変わり果てた姿であっても魔女グレイスは彼女に道を指し示す存在となり得るし、ララが地上へ無事に降り立てるように殴った茉里はララの縁となり得る存在だと判る
けど、茉里の貴重さを理解しきれないララは滋賀という地上で安全に生息できるだけの何かを持たない。だから彷徨うしかなかったのだろうね
地上という場所に拠り所を持たないララにとって家族との繋がりを示す指輪は唯一の拠り所。でも指輪は見つからない。何故なら滋賀でどう探せば良いか判らないから。おまけに故郷である筈の水中すら彼女を拒んでしまう。それはララに水中が帰る場所ではないと突き付けてくるかのよう
だからこそ、彼女を地上へと引き上げた茉里の行動は際立つ。おまけに茉里は地上にしかない温もりを与えてくれた。それは不器用でもララに新たな拠り所となり得るもの、地上での生き方のヒント
また印象的な点は、かつての王子はララの尾鰭を見て「醜い」と言ってしまったけど茉里は尾鰭を見た上で彼女を自分の家に招き入れた。その行動に秘められた王子とは違うかもしれない何かを拠り所にしてララはあの滋賀で本当の愛や皆への祝福を見つけられるのかな?